接着剤の実験(PET樹脂と木材)その②建築用速乾ボンド

夏真っ盛りという事は、工作シーズン真っ盛りでもあります。

夏休みの工作や、イベント・ワークショップなどでミラーを使った工作も多くなるシーズンです。

そうなると自然と接着剤についての質問も増えてきます。

前回から早くも一月経過してしまいましたが、PET樹脂ミラーと木材の接着について、今回も実際に実験しましたのでご報告したいと思います。

今回は建築内装用の速乾ボンドを試してみます。

と言いますのも、実際にお客様で速乾ボンドにて木材との接着を試みるとのお声があったからです。

実際に上手くいったかどうか詳しく伺えてないので、それならば自分たちで試してみようと。

方法は前回と同じなので詳細は省きますが、MP-T(ノーマルミラー)1.0㎜厚のPET樹脂ミラーと、合板を貼り合わせて24時間かけて乾燥後に剥がしてみます。

剥がす際の密着の強さなどを独自の主観で点数にしてみます。

実験の様子の写真とともに結果に入ります。

合板の汚れを取り樹脂側の保護フィルムを剥離する。
接着剤を両面によく塗り付け、1分ほど仮乾燥さえて貼り合わせ。

クランプでしっかり固定し、24時間放置。

それから手の力で無理やり剥がしてみます。

今回はホームセンターで速乾ボンドG10Zを購入。

前回100円均一で購入したものと同じクロロプレンゴム系溶剤型接着剤です。

「ボンド」とはコニシ株式会社の商標なので、前回100均で購入し試したものも同メーカー製であります。

違いは速乾かどうかぐらいでしょうか。

結果としてはよく似た感触でした。

しかしながら、気持ち剥がすのに苦戦しましたし、剥がした跡をみると合板側にもPET側にもしっかり接着剤が残ってます。

という事は、それなりに密着があるという事。

もちろん剥がす力が働かない限り、自然に剥がれるものではなさそうです。

逆に言えば、前回と同じく剥がそうと思ったら剥がれるので、扉などの稼働する箇所での使用には要注意でしょう。

店長的な評価は、前回より気持ち接着力を強く感じたので10段階で表すと...

ズバリ7.5点です!!

説明書きには、軟質塩ビ・ポリエチレン・ポリプロピレンには接着しないとありました。

PETはポリエステルの一種で、少し難接着素材の部類に入りますが、今回の結果としてはよく接着していると言っていいでしょう。

ホームセンターで缶入りで販売されているのもプラスポイントです。

大判サイズなどの広い面積を貼る際、やはり接着剤もそれなりの量が必要ですから♪

どうでしょう、ご参考いただけましたでしょうか?

クロロプレンゴム系が続いたので、次回は別の種類やメーカー製のもので試してみたいと思います!!